甘い旋律で狂わせて
薄々、あたしは気付いていたのかもしれない。



どうして、ネオと出会ったのか。


どうして、ネオに惹かれたのか。


どうして、ネオがあたしの心を奪ったのか。


どうして、ネオがあたしに執着するのか。




それは偶然なんかじゃない。



すべては憎しみ

すべては妬み




先生が愛したものを


ただ、奪っただけで



あたしはただ、


そんなネオに抱かれて


心を奪われて



狂わされただけなんだ。

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