甘い旋律で狂わせて

――無意識に、そんなふうに考えてしまうあたしはおかしいのだろうか。

狂っているのだろうか。



もう言葉すら交せない、死した人を


生きていると思い込みたい

生きていると、そう感じていたい



だけどそれと同時に

あたしは今もあの人を忘れられていないんだと、思い知らされてしまう。


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