甘い旋律で狂わせて

「ネオ……」



「僕は、きっとキミよりずっと先に死ぬだろう」




そう言ったネオの言葉は


鋭い棘のように、深くあたしの心に突き刺さった。



濡れたネオの瞳は、どこまでも澄んでいる。



そして、あたしに問いかけるように


視線をそらすことなくあたしを見据えていた。


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