甘い旋律で狂わせて

「あたしは、何があってもネオのそばにいる」


柔らかな、長い前髪をかきわけ

濡れた瞳をじっと見つめた。



そして白い頬に指を伸ばし

両手でしっかりと包み込んだ。



「あなたが死ぬその時まで、ずっとそばにいるわ」



失う痛みを、あたしは知ってる。


だからこそ、そばにいる。


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