甘い旋律で狂わせて
付き合い始めてから半年ほどたったとき、悠貴からプロポーズをされた。



カレシなんだから、好きであることは間違いなかった。


一緒にいてそれなりに楽しい。



……でも、

結婚なんて、あたしにとっては考えもつかないことで。



あたしは何度言われても、「まだ早いよ」と首を振り続けた。



それでも、悠貴の両親に紹介されたり、友達に紹介されたりするうちに

一途な悠貴の思いを拒むことができなくなっていた。



そして、二人が出逢ってちょうど2年がたつこの日……


あたしは悠貴と結婚することを決めた。

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