秘蜜の恋人。~先生×生徒~
……とりあえず、今この状況で考えられる選択肢は、2つ。
ひとつは、家に帰る。
もうひとつは、野宿なり保健室に潜り込むなりなんなりして、家以外の寝床を確保。
……と言っても、実行できるのは後者しかなかった。
なにがあっても、
とにかく、家にだけは帰りたくない。
あんな家族のいる家には、絶対に。
そうとなったら、とにかく眠れる所を探さなければならない。
眠れるところ…。
今日行った、保健室のベッドくらいしか、あたしには思いつかなかった。
保健室…開いてるかな。
日の沈みかけた校舎をそろそろと歩く。
先生たちはもうほとんど帰ったようで、校内は静まり返っていた。