秘蜜の恋人。~先生×生徒~
先生と転校生





「………ん……」


眩しい。

どこ、ここ……。


「………?」

あったかくて、ふわふわして……。

そっと目を開けると、見慣れない景色が飛びこんできた。

片付いたリビング。

あたしがいるのは、ソファの上。


……いや、正確には。





あたしと、先生がいるのは、ソファの上。


そう、あたしはソファの上で、先生にすがりつくような形で先生を抱きしめながら眠っていた。



「…………っ~~~~~!?」

思わず声にならない叫びをあげる。

え?

え!?

ちょっ、と、待っ……!


なんであたし、先生に抱きついて寝てたの!?


なんであたし、先生に抱きしめられてるの!?

なんで、

なんで、


「…………ん……あ、おはようございます」


起きた!

先生は眠たそうな目をこすりながら、平然と朝の挨拶をする。

……あ、寝癖ついてる。それに寝起きもカッコい……じゃなくって!!

「な、なんであたし、こんなところで、」

「あれ、忘れました?昨日、日々野さんが、ひとりは寂しいと言ったので、こういう状況になったのですが……。
一応、説得はしたのですが、どうしてもと言って離れないので」


………あ、思い出した。

今更なんだけど、冷静になって思い出した途端に、恥ずかしさがこみあげてきた。


………うわああああああああっ!!



そういえばそんなことした、したけど……!

ああああたしのバカぁぁ!!

いくら心細いからって、こんな……っ。

「す、すみませんっ」

一応謝っておいたほうがいいよね…!

慌てて頭をさげると、先生はちっとも優しくなさそうな笑顔でこう言った。

「いいえ?僕は嬉しかったですよ?あ、そうそう、日々野さん、結構スタイルいいんですね。昨日抱きつかれた時に気づきました」

「なっ~~~~!」


こっのっ……変態っ教師!






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