秘蜜の恋人。~先生×生徒~
こういう時、どうすりゃいいのっ!?
えっと、えっと――見なかったフリをしたほうがいいのかな、それとも…。
一人でパニックに陥っていると、今まで黙っていた先生がこちらに歩いてきた。
どうしよう!
「あ、あのー、あたし何も見てませんから~…」
気まずくて目線をそらしながらぼそぼそ言う。
返ってきたのは、笑い声だった。
「はは…すみません、変なところを見せてしまって」
…あれ?
何この先生、なんでこんなに落ち着いてるの?
ここはフツー、そっちが慌てるところでしょ…。
なんだか拍子抜けしたあたしは、少しキツめの声で、咎めるように先生に言った。
「あーいうの、いけないんじゃないんですか?あれ、生徒ですよね」
「はい」
「……生徒に手をだしちゃだめなんですよ」
「知っています」
…だから、なんでそれをニコニコしながら言うの!?
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