絆と愛・・・飛牙-ヒュウガ-
李玖Sid

俺は最初恋弥の話を聞いて耳を疑った…ここに彼女以外の女を連れ込むことは禁止されているのに…伸治さんに交渉している……


拓真も圭斗もだ……何故?……珍しいのもあるが俺は不思議だった。




何んでそこまでして……



伸治さんは3人の話を真剣に聞いてくれていた。
俺はダメだと言うと思っていたが…何か理由がある女なのか連れて来いと言った……納得がいく説明をしてほしい…ここのルールを破るなんて………



その後幹部だけ集まって話をすることになった。
もちろん、傘下も…伸治さんは恋弥に自分で言えと話した……











内容を聞いてみんな絶句……。
いや、むしろ何んて言っていいのかわからなかったが正解のような気がする……


"笑わない女"……正確には"笑えない女の子"………
信じることが怖くて誰とも関わりたくなかった彼女が少しずつではあるが頑張ろうとしてる……持病に負けたくないし、1人でも大丈夫になれるよう喧嘩も強くなったらしい…仲間の意味を知らず…頼ることもわからず…ただ暗闇の中を生きている。




恋弥は"今にも消えてしまいそうな…"と言っていた。





恋弥がここまで女の事に一生懸命になるのは初めて見た、拓真も圭斗も最初はビックリしたらしい。
ここにいる誰もが今まさにその状態………周りに居る女とは何か違うと言う……津那以外は会ってみたいと話始めた……





恋弥がそこまでハマる女の子……





最近妙に楽しそうな拓真と圭斗はその子のお陰だな……高校なんて行きたくないけど…伸治さん命令で仕方なく行くと言っていた彼らを毎日自ら行きたがるようにし、恋弥が笑うようにした女の子……









< 101 / 197 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop