絆と愛・・・飛牙-ヒュウガ-
昼休み教室に戻った…ご飯を食べることもしたくない…特に何をするわけでもなく…ただ外を眺めていた…



恋「……オマエそれどうした?」


ぁあ、指輪か。




愛「……」




恋「無視か……」




そのまま恋弥は机を蹴り飛ばし行ってしまった…






放課後…もうこんな時間…バイク音が響きみんなが騒ぎ出す…


『えー!!あれって恭平様じゃない?』



『洋介様もいるー!!何でー』




アタシはみんなが見てないうちに教室をでた…





全く…有名人かよ、"様"って!!




校門に行くと恭平が笑顔で待っていた。



恭「お帰り」


愛「…うん、」





バタバ……!!!





愛「…!?!?!?!?」



圭「何でだよ、」


拓「愛羅?…何してんの?」


恭「おい、愛羅。飛牙と切ったんじゃ…」
愛「何しに来たの?…アタシ恭平の彼女なんだけど…アンタらとのお友達ごっこはもう終わったはずだよ?ははっは」


恋「…愛羅……」


皆そんな顔しないで…



恭「ははは(笑)だって。お友達ごっこか、笑えるわ。行くぞ」


愛「うん…」



グッ!!!!チュッ……



うわ…最低。
みんなの前でキスって…まぁ、これで終わりか。……



恋「てめぇ……!!!!!!」



拓「やめろ、恋弥!!!」


洋「コイツが暴れる前に行くぞ、」


恭「ぁあ、愛羅は俺のだ」




走り出して恭平達が後ろを向いた瞬間アタシは莉音と泉美に見せた最大級の笑顔を彼らに感謝の気持ちもこめて笑った…アタシの最後の笑顔…心からではないけど精一杯の笑顔。




彼らがいつもなぜか見たがっていた…最後くらい…









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