絆と愛・・・飛牙-ヒュウガ-
その日からアタシは体重を増やさないといけないのと悪阻でグタグタだった。
けど、どんな時もみんなと居たから頑張り続けることができた…特に恋弥はアタシから離れる事はなかった。
学校にいる時も飛牙に居る時も……いつだったか拓真が言っていた。



"恋弥、愛羅を1人にしたばっかりにこんな事になったと思ってるんだ…だから後悔しないようにしてるんじゃないかな"




恋弥のせいじゃないのに…何か言ってあげなきゃずっと引きずっちゃうかな…でも何て言ったらイイのかわかんない……。
アタシなりに言って伝わるだろうか……







病院に行く前の日………


保健室…





愛「莉音!!!ジャスト5㌔増えたー!!!!」


莉「良かった~!!!!」


愛「これで明日は大丈夫だ、……けど、今になって凄く怖くなってきた…」


莉「みんながいるから大丈夫…辛い時…恋弥なら愛羅とずっといてくれるよ…そろそろ愛羅も気づいた方がイイよ☆」

愛「…何に?……」

莉「あちゃー…(苦笑)まぁ、いっか。」

愛「……?」







保健室を出ると3人共待ってたみたい…



恋「どうだった?…」


拓「最近頑張ってたけどね?…」


愛「大丈夫だったよ、」

圭「なら良かった…」


莉「今日は飛牙に行かないで帰ったほうがイイんじゃない?」


愛「いや…行く。」

『………』


拓「不安なの?」


愛「…そんな事ない……。」

圭「じゃあ…今日は帰ろう?」

愛「それはいや…」


拓「…不安なんだろ?……ちゃんと言葉にしなきゃ、」


愛「不安……だし怖いし……なんだか悲しい。」


『………。』



恋「愛羅…今日は俺ん家来い」


愛「何で?」


恋「なんでもだ」


拓「んじゃ、俺らは帰るな。頼んだぞ恋弥」

圭「じゃあな、」

莉「明日ね」


愛「うん……」






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