絆と愛・・・飛牙-ヒュウガ-
病室……手術が終わって30分後…




愛「………。」


莉「あ…起きた…大丈夫?……」


愛「終わった?…」


莉「終わったよ…がんばったね…?」


愛「そっか……アタシの子供がね、殺さないでって言ってるみたいにおなかが激痛になったり…ずっと悲鳴をあげてる様だった…(涙)」



アタシは静かに涙を流した…



『………』



伸「辛かったな…」


愛「…よくわかんない……」


恋「…愛羅……これ。……。」

愛「何これ」

李「愛羅の子供だよ…」



小さな木箱……アタシの涙は止まらなくなった……。



愛「……っっ……(泣)」

伸「時間がない…辛い中悪いが火葬場にもう行かなきゃ間に合わない…」


愛「………(泣)」


津「愛羅…頑張れよ……」



拓「行こう?…」


愛「…ん……っっ…(泣)」


アタシの体力は思った以上に残ってなく立つに立てなかった……。


蒼「しっかり…恋弥、愛羅ば抱きかかえろ、」

恋「…。」



恋弥はアタシを抱きかかえ車に乗せてくれた…車は3台。
アタシの乗っている車には、恋弥、伸治、蒼空、利玖。


アタシは恋弥の膝枕で木箱を抱えながら泣いていた……4人とも何も言わずただアタシの押し殺してる声…嗚咽を…聞くだけだった………。




莉音たちが先に行って手続きをしてくれた…アタシは泣き崩れていてまともに歩けない……
精神的のも体力的にも限界だった…麻酔も完璧に切れているわけでもないのでぼんやりする……。



恋弥と伸治が支えてくれて火葬が終わった…あっという間に……。













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