こちらミクモ探偵事務所
「これです」
そう言って彼女が取り出したのは一枚のポストカードだった。
表面には横書きで大きく【予告状】と書かれている。
予告状の文字の下には、オペラ座の怪人に出てきたような仮面が描かれていた。
「うわぁー!これって怪盗仮面じゃないですか!!」
羽兎が歓声をあげる。
なぜか嬉しそうだった。
「怪盗仮面?なんだそれ」
紘哉が不思議そうな顔をすると、羽兎があり得ないと言う顔で彼を見た。