こちらミクモ探偵事務所

優は少し驚いた感じで聞いた。
途端に早裕の顔が険しくなる。

彼はそれに気付かなかった。

「正確には、俺達に会う前に何をしていたかです」

「具体的にはどの辺の時刻ですか?」

「ちょうど8時位です。停電が起きた時間前後ですよ」

「なるほどね」

「早裕さんはアリバイがありますから。話を聞いてないのは、あなただけなんです」

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