こちらミクモ探偵事務所

興味津々で箱をいじる羽兎とは対照的に、恵一は顔を強ばらせた。

「お前……何考えてるんだ?」

「何って事件の事だが?」

「そうじゃなくて!だってあの箱、超小型ナイフが入ってるんじゃ……」

「んな危険物入ってるわけねぇだろ。バーカ」

紘哉はキッチリとネクタイとスーツを整え、二人の前に立つ。

「ワトコ、その箱返せ」

< 289 / 392 >

この作品をシェア

pagetop