こちらミクモ探偵事務所

彼女は悪びれる様子もなく、ニッコリと微笑んだ。

紘哉はチラッと彼女を見ると、視線をそらして小さくため息をつく。

何だよこの微妙な空気は……

とその時、部屋の電気が急に消えた。

彼は立ち上がり、部屋のスイッチを押す。
しかし点かない。

「……停電か?」

「いえ、たぶん電球切れだと」

紘哉は意味もなくスイッチを連打した。
無駄なことだとは分かっている。

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