こちらミクモ探偵事務所

「さてと……言っておかなければいけないことが一つある。
俺は見た目以上に束縛が激しい。勿論、君にも当てはまる」

そして、彼は早裕の耳元に口を近づけ、低く渋くて甘い声で囁いた。

「教えてくれる?早裕の過去の恋愛事情」

いつもと違う、優しい言葉遣い。
そして、名前の呼び捨て。

早裕は胸の鼓動を抑えることができなかった。

彼の声は低くて温かい。
いつしか彼女は夢見心地になっていた。

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