ラブ&トラップ
それからはいつも通り。


瀬名さんと仕込みをして、店長も出勤してから3人で夕方ラッシュを乗り越えた。


瀬名さんが退勤してからはいつもより忙しくて、落ち着いたのは20時前。


今日も店長に「かっこいいー」「彼女いるのかな?」なん声が飛び交ってる。


「実はこんなにも態度が悪いってわかったらきっと彼女たちショック受けますよ。」


女子高生には聞こえないように店長に話しかけると、客席から見えないことをいいことに私を蹴る仕草を見せる。


私は笑いながらにげる。


「実際そうじゃないですか。黙ってればイケメンだってことですよ。」


「おまえいい加減にしろ。」


「ほら、またすぐ怒るんですから。」
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