ラブ&トラップ
だって店長の言葉はいつも乱暴で、私はいつもイライラしてたもん。


その乱暴な言葉がいつも的確なことを言うから、私は認めたくない気持ちもあって冷たくあしらってた。


「これ以上おまえの悩みの種は増やしちゃいけねーと思ってたのに。もう我慢の限界だった。わりぃ。」


やっと腰の手を離してくれて、代わりに頭をくしゃくしゃと撫でられる。


「あんま気にすんな。勝手にキスしといて言うことじゃねーけど。おまえは自分のことだけ考えて、ちゃんと話し合ってけじめつけろよ。」


気にするよ。


自分の気持ち押さえて、そういう優しいこと言うんだもん。


いつからか知らないけど、今までだって幾度となくそうしてきたんでしょ?


昨日店長の家行ったときも、店長は私と同じソファーに座るのでさえ戸惑ってたってこと?
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