ラブ＆トラップ

「おまえっ！あんだけのことがあったのに、また我慢してんのかよ。」


睨まれた次は怒られた。


幸いここはスイキュットの店内で、まだフードコートの中にも人はいっぱいいるから、声のボリュームは押さえて怒られてるんだけど。


それでもそう睨まれると怖いですって。


「我慢してないです。ちゃん彼の理由に私が頷けたから、とりあえず帰ってこられるときに帰ってくればいいって話で落ち着いたんですもん。それでも彼が気を遣って１日おきにでも帰ってきてくれてるんです。十分じゃないですか。」


言い返すように弁解すると、さっきまで睨んでた店長の表情からため息が漏れる。



「あー、はいはい。」


私の話を理解してくれたっていうよりは、もう何言っても無駄だと諦めた感じ。