ラブ&トラップ
「おまえんとこみたいに1日おきに帰る変わったヤツが、世の中には何人もいるもんだな。」


どうやら聞いていなさそうな店長も、ちゃっかりさっきのお客さんの話を聞いていたようだ。


さっき私の作業の手が止まって、上の空だったことを気遣ってか、店長は励ましてくれるように私の背中をポンっと押した。


「気にすんな。おまえの味方が他にいるって思えば少しは気が楽になるだろ。」


味方?


私の彼と同じで、さっきの人も好きな先輩が1日おきでしか帰ってこないから?


だからさっきの人が私の味方だって?


「敵...だと私は思いますけど。」


「あ?」


だってさっきの人の話、かずくんとの話と重なる部分があるんだもん。
< 181 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop