ラブ&トラップ
「ところで。おまえあいつと別れんのか?」


あ、かずくんのこと。


「そのうちちゃんと話するつもりではいますけど。」


「別れたら言えよ。」


...はい?


スッとパソコンの前から立ち上がった店長が、私の目の前に来るのは一瞬だった。


「覚えてないとは言わせなーからな。」


ロッカーのひんやりした鉄の感覚が背中に直で伝わる中、私の目の前には店長の綺麗な顔。


「ちょっ、近いですって!」


「お前がフリーになるまで俺は手ださねーって言っただろ。」


ちゃんとその言葉は覚えてるけど、じゃぁ今この状況は何!?
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