ラブ&トラップ
甘い罠
「おつかれさまでした。」
「おつかれさまです。」
「はい、本日も業務ご苦労様でした。」
警備室前で年配警備員の軽い荷物検査を終えて駅ビルをでる。
店長と一緒に。
実は店長にごはんに誘われたものの、私はそれほど乗り気じゃなくて。
仕事終わって私は倉庫で、店長は従業員用ロッカーで着替えてるとき、私は今までにないくらいの早さで着替えてこのまま帰っちゃおうと思ってた。
それなのに...
従業員用階段を駆け下りようとしたとき、腫れは引いたものの未だに痛みの残る足首に気を取られてつい歩みが止まる。
『おい。』
背後からかけられた低い声に心の中でため息をつくしかなかった。
『メシ食いに行くって言っただろーが。』
その声に振り返ればスーツ姿の店長が当然の如く私を見下ろしてた。
『あー。そういえば、そうでしたね。』
あたかも忘れてましたと言うような私の言い回しにも惑わされず、「いくぞ」と言わんばかりに店長は無言で私を追い抜いて歩き、結局は私が後をついて歩く形になった。
「おつかれさまです。」
「はい、本日も業務ご苦労様でした。」
警備室前で年配警備員の軽い荷物検査を終えて駅ビルをでる。
店長と一緒に。
実は店長にごはんに誘われたものの、私はそれほど乗り気じゃなくて。
仕事終わって私は倉庫で、店長は従業員用ロッカーで着替えてるとき、私は今までにないくらいの早さで着替えてこのまま帰っちゃおうと思ってた。
それなのに...
従業員用階段を駆け下りようとしたとき、腫れは引いたものの未だに痛みの残る足首に気を取られてつい歩みが止まる。
『おい。』
背後からかけられた低い声に心の中でため息をつくしかなかった。
『メシ食いに行くって言っただろーが。』
その声に振り返ればスーツ姿の店長が当然の如く私を見下ろしてた。
『あー。そういえば、そうでしたね。』
あたかも忘れてましたと言うような私の言い回しにも惑わされず、「いくぞ」と言わんばかりに店長は無言で私を追い抜いて歩き、結局は私が後をついて歩く形になった。