ラブ&トラップ
私もかずくんのことが大好き。
その想いを胸に抱いて夜の町に車を走らせた。
ヘービースモーカーのかずくんが、車内ではタバコの本数を減らして、私と手を繋いだまま運転してくれる。
赤信号で止まるたびにキスをしてくれる。
毎日会えるわけじゃないけど、会う度に愛を感じる。
このままずっと一緒にいたいよ。
「もう2時半か....。そろそろ帰らねーとな。」
かずくんと会ってた時間は1時間ちょっと。
お互い下調べしていたいい物件の資料を見て話をして時間が過ぎた。
「どっか、泊まってく?」
「へ!?」
もしかすると冗談かもしれないかずくんの唐突な発言を、真に受けて反応しちゃった。
「俺ん家は無理だけどさ、ホテルとか。」
あ、冗談...じゃないんだ。