ラブ&トラップ
一瞬だけのキスだったけど、不意打ちなドキドキで私の顔はたぶん真っ赤だと思う。


そんな私の顔を見ていたずらそうに笑うかずくんの笑顔がものすごく可愛く見えた。


「これからはいっぱいキスできるなー。ちーなをここまで近く感じたのは始めてだ。」


ちょっと照れてるようにも見えるけど、嬉しそうににこっと笑って話すかずくんに目が釘付け。


私はなにも言葉を返すことが出来なかった。


「これからもよろしくな、ちーな。」


キュンッ


って本当に心臓が飛び跳ねたよ。


かずくんに告白されたときより、いまの方がずっとときめいた。


かずくんに酔いしれた私の思考はイマイチ働いてくれなくて、そのままフリーズ状態。


もう一度かずくんの顔が近付いてきて、またキスされると思ったのに。


まるで美味しいとわかってる飴を舐めるかのように、私の唇をペロリと舐められただけだった。
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