憧れの彼

「 えー、これまで…同じ時間を…共有してきた…岡田 拓矢くんに…黙祷を捧げます。……黙祷……」



頭が真っ白になった。


岡田 た、くや…?


タクヤって、拓矢くんのこと?


黙祷どころじゃなかった。声をあげてひたすら泣いた。


お通夜の日時は担任から伝えるから、最期を見届けに行きまょう、と校長が言って集会は終わった。


ぺたんと座りこんだ私は泣き続けた。


向井くんが来て、一緒に泣いていた。
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