心霊戦隊ハラウンジャー
手、足、そして、頭が完全に包まれた。
俺の身体を包む光も治まり、俺は目を開けた。
「えっ」
その瞬間、俺の目に飛び込んで来たのはとんでもない光景だった。
赤いジャージに赤い軍手、赤い長靴……。
他の四人に目をやると、やはり同じような格好をしていた。
ヘルメットだけは妙に凝っている。
嘘だろ……こんな……もっと、アレだ……全身タイツとかでも、かっこいいものを想像していたのに……。
「ジャージ……ジャージなんかで戦えるわけ!?」
「このジャージを甘く見ない方が良い」
水沢が悪霊を真っ直ぐ見据えながら言う。
俺が言うのも何だが、せっかくのイケメンが台無しだ。
上着ズボンの中に入れるな。
「このジャージは、俺たちの能力に最も適した戦闘服だ。動き易く、丈夫、そして、この繊維一本一本に霊力が流れており、俺たちの身体を守ってくれる。金もあまりかかっていなくて経済的だ」
「そうなんだ……」
「ポケットに武器も入ってるから、見ておいた方が良いぞ」
中年にそう言われ、ジャージに付いているポケットを漁る。
すると、左のポケットに小さな槍のような物が入っていた。
取りだすと、それは大きくなり……
「刺又(さすまた)じゃねーか」
しかも、よく不審者対策で学校に置いてある強化プラスチック製のやつ。
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俺の身体を包む光も治まり、俺は目を開けた。
「えっ」
その瞬間、俺の目に飛び込んで来たのはとんでもない光景だった。
赤いジャージに赤い軍手、赤い長靴……。
他の四人に目をやると、やはり同じような格好をしていた。
ヘルメットだけは妙に凝っている。
嘘だろ……こんな……もっと、アレだ……全身タイツとかでも、かっこいいものを想像していたのに……。
「ジャージ……ジャージなんかで戦えるわけ!?」
「このジャージを甘く見ない方が良い」
水沢が悪霊を真っ直ぐ見据えながら言う。
俺が言うのも何だが、せっかくのイケメンが台無しだ。
上着ズボンの中に入れるな。
「このジャージは、俺たちの能力に最も適した戦闘服だ。動き易く、丈夫、そして、この繊維一本一本に霊力が流れており、俺たちの身体を守ってくれる。金もあまりかかっていなくて経済的だ」
「そうなんだ……」
「ポケットに武器も入ってるから、見ておいた方が良いぞ」
中年にそう言われ、ジャージに付いているポケットを漁る。
すると、左のポケットに小さな槍のような物が入っていた。
取りだすと、それは大きくなり……
「刺又(さすまた)じゃねーか」
しかも、よく不審者対策で学校に置いてある強化プラスチック製のやつ。
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