心霊戦隊ハラウンジャー
「それにしても、お前、なかなかやるじゃないか!」

「ねー!ちょっと好きになりそう!あ、ダーリンが一番だけどね!」

中年が俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
川村さんは俺の頬を突く。
俺はそれが何だか照れくさくて、苦笑を浮かべた。

「あ、おにぎり!」

「早く取って来い」

おにぎりを教室に取りに戻る敏江さん、それを呆れた様子で眺める水沢。
これが、俺の仲間……なんだ。
俺は、今日から、この心霊戦隊ハラウンジャーの一員なんだ。
今日から、俺の全く新しい日々が始まる。
どうなるかはまだわからない。
でも、今までの何倍、何十倍、何百倍も頑張らないといけないことはわかる。
とりあえず、刺又の戦闘方法でも勉強しておくか。





つづく
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