心霊戦隊ハラウンジャー
「……何?俺に何か用?」
俺の前から動こうとしない四人に問う。
すると、デブが何か思い出したかのように、持っていたヨレヨレのナップザックの中から携帯の様なものを出した。
「これでハラウンジャーに変身して」
「はぁ?」
何の説明もなく、そう言うデブ。
脂肪でクリームパンのように腫れあがった手に乗っている携帯のようなものは、怪しく赤い光を放っていた。
「何だよこれ……」
「これはオハライチェンジャーと言って、これを使ってハラウンジャーに変身することが出来る」
イケメンが淡々とそう言うが、俺には何が何だかさっぱりわからない。
「いや、何?そのハラウンジャーって」
「知らないの?」
「無理もないさ、一般人は殆ど知らないだろうからね」
オカマと中年はそう言って笑う。
そういう身内ネタもやめろ。
こっちは笑えない。
「ハラウンジャーというのは、悪霊や悪魔からこの世を守るために結成された国家組織……だっけ?」
「そうだ」
「で、アンタはそのメンバーに選ばれたってわけなのよ」
「ここにいるメンバーは皆、除霊のプロ?とでも言えばいいのかな?そんな中、君が選ばれたのは奇跡だな」
俺が……そんな大きな……国家組織に選ばれた……?
選ばれし戦士……俺が?
「俺に……出来るのか……」
「何いきなり真剣な顔付きになってんのよ」
.
俺の前から動こうとしない四人に問う。
すると、デブが何か思い出したかのように、持っていたヨレヨレのナップザックの中から携帯の様なものを出した。
「これでハラウンジャーに変身して」
「はぁ?」
何の説明もなく、そう言うデブ。
脂肪でクリームパンのように腫れあがった手に乗っている携帯のようなものは、怪しく赤い光を放っていた。
「何だよこれ……」
「これはオハライチェンジャーと言って、これを使ってハラウンジャーに変身することが出来る」
イケメンが淡々とそう言うが、俺には何が何だかさっぱりわからない。
「いや、何?そのハラウンジャーって」
「知らないの?」
「無理もないさ、一般人は殆ど知らないだろうからね」
オカマと中年はそう言って笑う。
そういう身内ネタもやめろ。
こっちは笑えない。
「ハラウンジャーというのは、悪霊や悪魔からこの世を守るために結成された国家組織……だっけ?」
「そうだ」
「で、アンタはそのメンバーに選ばれたってわけなのよ」
「ここにいるメンバーは皆、除霊のプロ?とでも言えばいいのかな?そんな中、君が選ばれたのは奇跡だな」
俺が……そんな大きな……国家組織に選ばれた……?
選ばれし戦士……俺が?
「俺に……出来るのか……」
「何いきなり真剣な顔付きになってんのよ」
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