心霊戦隊ハラウンジャー
校庭のど真ん中に砂煙が広がっていた。
体育の授業をしていた生徒たちがわらわらと逃げて行く。
「何……だよ……これ……」
「最近、力を付けて来た悪霊及び悪魔軍団だ」
イケメンが答えた。
砂煙が消えた後、校庭のど真ん中には大きなクレーターが出来ていて、その中央に特撮ものとかでよく出て来る怪人のようなものが立っているのが見える。
ん……待てよ。
悪霊及び悪魔ということは、霊感を持った者にしか見えないのか?
でも、俺のクラスの奴らにも見えている。
「アレ……霊感が無くても見えるのか?」
「元々、人間っていうのは霊感を持っていて、それが覚醒するか否かによって霊の見える度合いが変化するらしいよ」
どこから出したのか、双眼鏡で校庭を眺めているデブが言う。
双眼鏡を外すと、間抜けにも目の周りに後が付いていた。
「あの悪霊、相当な怨念ね。あれじゃ、他の人にも丸見えよ」
デブから双眼鏡を受け取り、オカマが言った。
双眼鏡を覗こうとしたオカマは、つけまつげが引っ掛かり「いやーん!つけま忘れてたわーん!」とくねくねする。
オカマの手からヒョイッと双眼鏡を受け取り、覗きながら中年が言う。
「で、どうすんだ?」
「行くぞ」
中年に問われたイケメンは何の迷いもないと言った感じにそう答えた。
そして、ドアの方へ歩みを進めた。
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体育の授業をしていた生徒たちがわらわらと逃げて行く。
「何……だよ……これ……」
「最近、力を付けて来た悪霊及び悪魔軍団だ」
イケメンが答えた。
砂煙が消えた後、校庭のど真ん中には大きなクレーターが出来ていて、その中央に特撮ものとかでよく出て来る怪人のようなものが立っているのが見える。
ん……待てよ。
悪霊及び悪魔ということは、霊感を持った者にしか見えないのか?
でも、俺のクラスの奴らにも見えている。
「アレ……霊感が無くても見えるのか?」
「元々、人間っていうのは霊感を持っていて、それが覚醒するか否かによって霊の見える度合いが変化するらしいよ」
どこから出したのか、双眼鏡で校庭を眺めているデブが言う。
双眼鏡を外すと、間抜けにも目の周りに後が付いていた。
「あの悪霊、相当な怨念ね。あれじゃ、他の人にも丸見えよ」
デブから双眼鏡を受け取り、オカマが言った。
双眼鏡を覗こうとしたオカマは、つけまつげが引っ掛かり「いやーん!つけま忘れてたわーん!」とくねくねする。
オカマの手からヒョイッと双眼鏡を受け取り、覗きながら中年が言う。
「で、どうすんだ?」
「行くぞ」
中年に問われたイケメンは何の迷いもないと言った感じにそう答えた。
そして、ドアの方へ歩みを進めた。
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