《続》オフィスの華~若社長と秘書のHoneyな生活~
溜息に混じりに栗原さんは呟く。



「…栗原さんがスパイになったのは…その同じ施設の出身の有澤先輩の奥さんの為に…」



「別に…」


適当に私の言葉を栗原さんは流したけど…
多分…私の言ったコトは図星。



金の為ではなかったーー・・・



少し…栗原さんの信頼が回復した。
昨日の恐怖感も薄らいでゆく。



「染中さんは…おめでたい人ですね…」


「お金さえ集まれば…その会長からお金を貰わなくて済むんですよね…私も祐早斗さんと別れなくて済む…違いますか?栗原さん」








< 162 / 290 >

この作品をシェア

pagetop