《続》オフィスの華~若社長と秘書のHoneyな生活~
俺はソファーを立ってキッチンに行く。


葱を切る美苑の背中に抱きつく。


「ゆ、祐早斗さん!?」


俺の記憶の片隅に眠っていた母の背中を想い出した。


俺の母親は俺が7歳の時に病気で死んだ。


親父はずっと再婚もせず…俺を男手一人で育て上げた。


「少し…このままで居させてくれ…」


「えっ!?」


包丁を切る美苑の手が止まった。


割烹着の着て…台所でご飯の支度をする母。
俺はそんな母の背中を見てはしがみついて甘えた。









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