ピンクの星と緑の太陽
騎士団の象徴…。






会議室中央の炎。





伝説の女王が竜族の王から献上されたとされる永遠の炎。





偽りを述べると炎の色が変わる。





「新入りのぅ…。試験なんだけどぅ。私がやるからよろしく。」





ニッコリ笑う。
緊張感が一気に壊れた。




「ちょっ…。ルナ様!」
あわてふためく。






「新人死んだらヤバイでしょ?」






「いやそれはそうですが…。」





「傍にいるだけだから大丈夫だよぅ。なんかあったら私が処理するからぁ。」





「わかりました…。」






クスクス。
「クローは心配性だな。」





ぽむぽむと頭に手を置く…。





クローは赤くなる。






「お姉さまに叱られるかなぁ?でも面白そうだったしなぅ。」





まぁいっか。






あくまでも楽観的なプリンセスはクローの心配を密かに喜んでいた。






「ご機嫌だね。ルナお姉さま。」






「クォーレ。」





「例のやつ出すの?」





まったく耳が早いねぇ。





「そうなんだけどぅ…。お姉さまにまだ言ってなぃ。」





「じゃあ私も見ていい?」





「いいんじゃないかなぁ。けどぅ…。壊さないでよぅ。」






「は~い。」






うーん、大丈夫かなぁぅ。





「お姉さましばらくは帰らなくていいと出かけさしたからぁ。」





「え~!つまんない。」





ニヤリッ…。






「…。クォーレ。悪戯はほどほどになぅ。」






うーん、やっぱりなぁぅ。





そして…。西ノ封印を時にいく。






月の鍵を懐から取り出し封印を開放する。





鉄壁の闘技場へ。






新人のアレクは闘技場にいた。





「ぐるるる…。」







「あれが魔物…。」






「試験を開始する!その魔物を倒すこと!」





ルナが叫び、手を下げた。檻が開く…。





「炎のたてがみ…。金の光を帯びた鋭い爪に…。真紅の毛並。」





赤い狼か…。





固まるもの、防御の姿勢をとるもの…。





先人を切って斬りかかるもの…。




「うああああ!」
だがことごとく吹き飛ばされていく。





赤い瞳が此方を向きアレクに向かっていく。



アレクは剣を抜く。
< 11 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop