夢宙〜私の初恋物語〜
Part1

恋?そんなの知りません。

お洒落なカフェでお茶。

遊園地で観覧車。

水族館でイチャイチャ。

「はぁ・・・夢に見ちゃうなぁ」

んなののどこがいいんだっつーの。気持ち悪いじゃん。

「あ、華夏さ、今気持ち悪いって思ったでしょ?」

ゲッ、

「ふっふっふ・・・・図星なのね?そうそう、まぁ、南美にかかれば、できないことはないけどさぁー」

かってに言ってろー・・・・。

「けど、そろそろ恋、してみれば?」

「なんでー?する必要ないじゃぁん」

「はぁ・・・これだから彼氏いない暦16年なんでしょぉ?」

グサッ

痛いところをついてきますね・・・。

そう、私、種田 華夏は、彼氏いない暦16年。っていっても、作る気は0だけどね。それと違って、私の幼なじみ、田畑 南美《たはた なみ》は男をとっかえひっかえしている。

「はぁ・・・しょうがない。南美が、今日合コン連れていってあげる」

「ん?今、なんと・・・」
「だから、ご・う・こ・ん!!」

い、い、い、イヤァ−−−−−−!!




そんなこんなで強制連行されてしまった私。

「ねぇ、着替えないの?」
「わかってないなぁ−。制服が売りなんじゃん♪」

あ、そうですか・・・。

ついたところは、カラオケボックスだった。

「えっと・・・ここのカラオケでいいはずなんだけど・・・・相手、まだ来てないのかな?」

「来てない?来てないんだったら帰ろう!うん。帰ろう」

私がドアを開けようとしたその瞬間・・・・

ガンッ!!

外側から、思いっきりドアが開いてきた。おかげて私の顔面直撃・・・・。

「ぁいったぁ−−・・・」
「ゴメン!南美ちゃん!ちょっと遅れちまったわ!!」

「翔くぅーん!南美、会いたかったぁ!!」

「あぁ、ごめんなぁ」

はいぃ?!私、被害者なんですけど・・・・。

「翔、これが華夏だよ」

「華夏ちゃん?よろしく。俺、翔。えっと、同じ高校だから」

「翔はね、1年C組なんだよ!あ、あと、南美の彼氏だから!!」

「うん、よろしくおねがいします」

南美、また彼氏変えたんだ・・・・。

「じゃあ、ほかの人たち、もう来てるから、座ろうか」
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