[短]先生、襲ってください。



必死に視線をずらしながらそう言って笑顔を作ってみた。



気持ちを見透かされないように…
バレないように…




目をまた閉じて、ゆっくり深呼吸をしてみる。



「で、どこまで実写化すんの?」


「さ、さぁ?明日台本持ってくるって言ってたからわかんない。」


「ふ~ん、放課後は練習?」


「多分ね…」


「……じゃー、当分来ないんやな。」


「え?」



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