[短]先生、襲ってください。


「あなたが…王子様?」

私は最後のシーンのセリフを言った。


ケンタは始めイライラした顔で私を見ていたが、少しすると一生懸命セリフを探していた



「王子?」


少し笑いながら、そうはやし立てると
目の色を変えてケンタが言った




「・・・俺と、付き合ってください。」



廊下に黒い影が見えた気がした

だけど、そんな事以上に……



セリフじゃないケンタの言葉に耳を疑い続けた


< 18 / 83 >

この作品をシェア

pagetop