[短]先生、襲ってください。


「写真…撮ろうぜ!」


ケンタは相変わらず元気だ。

「…いいよ。私は…。」



写真を撮るような気分じゃない…。

早くこの学校から出て、
もう先生を感じない所に行きたい。



こんな辛い思いするなら…忘れたい



「真美子!何言ってんの?
ほーら、ケンタ、あんたが撮ってよ!」


「え?俺…映れないのかよ。
まーいや、行くぞーハイー…」




―ポタ





―「マジカッコいいんだけど!」

―「誰かの保護者?でも、若すぎるよね?彼氏とか?」



女子たちが、騒ぎたてる…



桜が舞い散るその道を歩き


私の方へと進んでくる



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