マスカレード【仮面de企画】
「はいはい。お供しますよ、お姫様」

僕は笑った。

「その代わりって言っちゃなんだけど、パーティーがお開きになったら僕の言うことを聞いてくれる?」


「いいわよ」


へぇ

今夜が楽しみだよ


僕は心の中でニンマリと笑った。


ふと目を上げると、少し離れた場所で龍の仮面をつけたちゆ様が、僕に向かって乾杯するようにシャンパングラスを掲げていた。


魅惑の夜は始まったばかりだ。


仮面パーティーも悪くない。






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