先生とわたし



「でも、すぐに戻ってこれないって事は、酷いって事だよね?」


「だろうな…。あっ、生徒の名前だけが思い出せないけど、わかった。」



「誰ですか?」



「メガネかけてて、いかにも'俺は何でもできます!!'って感じの…。」


「「……。」」


誰だ…?




!!

わかった!!

「「藤城(フジシロ)だ!!」」


「…だっけ?でも、多分そいつ。見た目か細いから、無理でもしたんだろ。」



言われてみれば、その藤城っていう生徒は、男の割りに細くて、学校を休む事も数回あった。



「せっかくの修学旅行なのにね…。」

「そうだね…。」


「ってか、智クン遅いんだけど!!」



< 172 / 512 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop