先生とわたし
「でも、すぐに戻ってこれないって事は、酷いって事だよね?」
「だろうな…。あっ、生徒の名前だけが思い出せないけど、わかった。」
「誰ですか?」
「メガネかけてて、いかにも'俺は何でもできます!!'って感じの…。」
「「……。」」
誰だ…?
!!
わかった!!
「「藤城(フジシロ)だ!!」」
「…だっけ?でも、多分そいつ。見た目か細いから、無理でもしたんだろ。」
言われてみれば、その藤城っていう生徒は、男の割りに細くて、学校を休む事も数回あった。
「せっかくの修学旅行なのにね…。」
「そうだね…。」
「ってか、智クン遅いんだけど!!」