先生とわたし
「担任だから忙しいんだろ。」
「絶対来るから、待ってようよ。」
「うん…。」
何か、気まずくなっちゃった…。
トントン…。
「智クンかな!!」
「俺が出るから、待ってろ。」
「また、お前たち居るのか…。」
入って来たのは、大木先生だった。
「智クンじゃない…。」
「えっ、ちょっと。琴音、泣かないでよ!!」
大木、最悪。
祐チャン、何とかして
「イテッ…。生徒、大丈夫だったんですか?」
「いや…。今落ち着いているから、一緒に帰ることになった。」
「今からですか?」
「あぁ。今だと、乗り換えの新幹線の終電に間に合うから。そんな訳何で、あと2日間お願いします」
「分かりました。気を付けて帰って下さい。」
「じゃあ、お願いします。」
大木は、キャリーを持って部屋を出て行った。