先生とわたし



……


祐チャンと、屋上に来た。


「…ここって、来ていいんですか?」


「鍵開いてたから、いいでしょ。それに、生徒たち居るみたいだし。」

何グループか、私達より先に屋上に居た。


「見つかったら、怒られるんじゃ…。」


「…向こうの方に、主任がいるけど何も言ってないだろ。」


「ホントだ…。」


主任の先生も、笑いながら生徒と話している。



「巡回まであと15分。ギリギリまでここに居るか、もう少ししたら、2人の所に戻るか、どっちがいい?」


15分。
2人が、仲直りしていれば何でもいい。

戻って一緒に居るよりは、祐チャンと一緒に居たい…。


「…ギリギリまで、祐チャンと居たい。」

初めて、祐チャンに甘えた。

「わかった。なら、少し移動しよう。」

「はい。」



< 177 / 512 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop