先生とわたし
……
祐チャンと、屋上に来た。
「…ここって、来ていいんですか?」
「鍵開いてたから、いいでしょ。それに、生徒たち居るみたいだし。」
何グループか、私達より先に屋上に居た。
「見つかったら、怒られるんじゃ…。」
「…向こうの方に、主任がいるけど何も言ってないだろ。」
「ホントだ…。」
主任の先生も、笑いながら生徒と話している。
「巡回まであと15分。ギリギリまでここに居るか、もう少ししたら、2人の所に戻るか、どっちがいい?」
15分。
2人が、仲直りしていれば何でもいい。
戻って一緒に居るよりは、祐チャンと一緒に居たい…。
「…ギリギリまで、祐チャンと居たい。」
初めて、祐チャンに甘えた。
「わかった。なら、少し移動しよう。」
「はい。」