先生とわたし



「あっ。班の人たち、何か言ってましたか?」

「特には何も。ただ、あの優等生だけがなぁ…。まぁ、大丈夫だろ。」

「えっ、もしかして気付かれてるとか?」

「それはないでしょ。」

「うん…。」


いくら、千手観音が暗かったとしても、よく見ればバレてしまう。



「今は心配するな。何かあったらすぐに、俺でも智輝にでもいいから、教えろ。」

「はい。」


「なら、もう寝よう。」

「はい。おやすみなさい。」
「おやすみ。」



明日は、大阪。

いっぱい歩くから、体力温存しておかないと。



………



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