先生とわたし
修学旅行 4-2
バスに乗って、USJに向かった。
バスに乗るとすぐに、琴音は携帯をいじり始めた。
たぶん、石黒先生とメールでもしてるんでしょ。
ブーブー…
あっ、祐チャンからメールだ♪
--どこに行ったっけの?--
そういえば、言ってなかった。
--洋服買いに行って来ました。--
--あのさ…。Wデートの時よりも先に、俺にだけその服見せてくれないか?--
「デートに誘われてるじゃん!!」
「ちょっ!!覗いたの!?」
小声でやり取りって、辛いけど仕方ない。
「もちろん、OKって返すんだよね?」
「どうしよう…。」
「何で悩むの?せっかく誘ってくれてるんだよ?Wデートよりも、こっちの方が大事でしょ。その時は他の服で許すからさ!!」
「…分かった。」
--分かりました♪--
--ありがとう--
そう返事が来てから、祐チャンの席を見ると、祐チャンは大きく伸びをしていた。
「よかったじゃん!!」
「うん。」
いつの間にか、USJの敷地が見えていた。