先生とわたし





放課後。

HR前に呼び出され、只今1人で密室にいる。



別に、教室でもよかったのに…。


ここの部屋、暗いし寒いし!!



「待たせたな。まず課題のプリント直すのから、始めるか。」

「はぃ…。」


なに食わぬ顔で、私の隣に座ってきた。


「何で間違ってるのか、分かるか?」

「分かりません。」


古河の顔が、すぐ真横にある。



「そんなはっきりと言うなよ。」

「本当に分からないんです!!」

「授業、ちゃんと聞いてないもんな。」

うぅ…。
本当のことなんだけどさ…。


「でも、寝てないだけでもまだいいか。」



寝てないっていうか、古河が歩き回る時があるから、寝ないだけなんだけど。




< 22 / 512 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop