先生とわたし
*
放課後。
HR前に呼び出され、只今1人で密室にいる。
別に、教室でもよかったのに…。
ここの部屋、暗いし寒いし!!
「待たせたな。まず課題のプリント直すのから、始めるか。」
「はぃ…。」
なに食わぬ顔で、私の隣に座ってきた。
「何で間違ってるのか、分かるか?」
「分かりません。」
古河の顔が、すぐ真横にある。
「そんなはっきりと言うなよ。」
「本当に分からないんです!!」
「授業、ちゃんと聞いてないもんな。」
うぅ…。
本当のことなんだけどさ…。
「でも、寝てないだけでもまだいいか。」
寝てないっていうか、古河が歩き回る時があるから、寝ないだけなんだけど。