先生とわたし



「あっそうだ。千華チャン、もしもの為にアドレス教えて。」
「あっ、はい。」

赤外線で交換した。

「ありがと♪」


「智クン、祐チャンさ。さっき千華をデートに誘ってたんだよ!!」

「おっ。祐輔、やるじゃん」

「ははは…そういえば、2人はもう親たち知ってるんですか?」


そこ、知っておかなきゃ!!

「「もちろん♪」」

「「すごっ…。」」


そんな簡単に、認められるものなの!?


「まっ、お義父さんと酒を交わせればほとんど大丈夫でしょ。そこまで行くのが大変だけど(笑)」


「へぇ〜。だってさ。高野、わかったか?」

「はい。」


「ところで、高野のお父さんって、どんな人なんだ?」

どんな…。

「極々普通のお父さんです。ちゃんとお酒も呑めるんで、大丈夫です。」


普通のお父さんって、どんなのをいうんだ…?


私のお父さんは、カレンダー通りの休みで、いつも残業とかをして帰ってくる。サラリーマンの、中間管理職ってとこ。



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