先生とわたし



ピー


運動場に戻ると、ちょうどゲームが終わった所だった。

「お願いします。」
「「お願いします。」」


始まりと同様に、センターサークルに集まった。


「お疲れ。来月からは正式に代替わりをして、練習試合を多めに組むから、特に2年生。先輩たちの為にも、これから精一杯頑張って欲しい。」

「「はいっ。」」


「ありがとうございました。」
「「ありがとうございました。」」




部員は、残っていた道具を持って、部室へ行った。


「「お疲れ様(^O^)」」

「「お疲れ。」」



2人は、普段の表情に戻った。



「ね、祐チャンって何してたの?」

「あぁ。俺は、部員一人ひとりの管理。個々の今の状態を分析して、それを智輝に伝える。まぁ、この部の責任者ってとこ。」

「それで、俺が祐輔の分析を元に、部員たちに指導する。そうすれば、無駄な練習とかは必要ないだろ。」

「「なるほど…。」」


2人で1人みたいな感じか。

「感心してないで、さっさと着替えてくれないか?」


「「あっ、ごめんね〜。」」



教室に戻って、制服に着替えている時、祐チャンと智クンは律儀に、教室の外に出て尚更、入り口に背を向けてくれている。



< 263 / 512 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop