先生とわたし
ピー
運動場に戻ると、ちょうどゲームが終わった所だった。
「お願いします。」
「「お願いします。」」
始まりと同様に、センターサークルに集まった。
「お疲れ。来月からは正式に代替わりをして、練習試合を多めに組むから、特に2年生。先輩たちの為にも、これから精一杯頑張って欲しい。」
「「はいっ。」」
「ありがとうございました。」
「「ありがとうございました。」」
部員は、残っていた道具を持って、部室へ行った。
「「お疲れ様(^O^)」」
「「お疲れ。」」
2人は、普段の表情に戻った。
「ね、祐チャンって何してたの?」
「あぁ。俺は、部員一人ひとりの管理。個々の今の状態を分析して、それを智輝に伝える。まぁ、この部の責任者ってとこ。」
「それで、俺が祐輔の分析を元に、部員たちに指導する。そうすれば、無駄な練習とかは必要ないだろ。」
「「なるほど…。」」
2人で1人みたいな感じか。
「感心してないで、さっさと着替えてくれないか?」
「「あっ、ごめんね〜。」」
教室に戻って、制服に着替えている時、祐チャンと智クンは律儀に、教室の外に出て尚更、入り口に背を向けてくれている。