先生とわたし
放課後。
高野と補習をした。
ワークを見ると、赤文字だらけ。
これで、勉強した気になっていたのか。
だからあんな点数を…。
……
時々、高野の吐息が俺の手に当たる。
嫌々解いているのが、見るからに分かる。
カラン。
高野のシャープペンが、床に落ちた。
というより、投げた。
今日は、この辺にしておこう。
はぁ~。
職員室へ戻り、コーヒーを一口飲んだら、ため息が漏れた。
疲れたな。
こんなに疲れたのは、久しぶりだ。
残っている仕事、やらないと。
………
……
ブーブー…
誰だ?
登録されてない番号だ。