先生とわたし
「ね、先生ってなんの教科担当してんの??」
「理科で、生物を担当してます。」
あれっ。
何故か、先生がお姉ちゃんに対して、敬語で話してる。
「ならさ、ご飯できるまでちょっと教えて欲しいところあるんだけど…。」
「いいですけど…。分野は?」
「発生学。」
「大丈夫です。テキストとかあったら持って来て下さい。」
「うん。」
何で、お姉ちゃんになんか勉強教えてあげる訳?
何も、祐チャンじゃなくて、自分の彼氏とかに聞けばいいのに。
「…高野も一緒にするか?」
「…やらない。どうせ、私分からないし。」
「そっ。明日の授業から、ここの内容に少し入るんだけどなぁ…。」
うぅ。
何もしないで授業に臨んでも、分からないって祐チャンは分かってるからって、誘ってくれてるんだ。
せっかくなんだし、教えて貰おうかな。
「…やっぱり、一緒にする。」
「あぁ。んじゃ、始めますか。」
「「うん♪」」