先生とわたし
「もうすぐ終わるから、待っててな。」
「うん♪あ、ジャケット洗った?」
「ヤベッ。まだだ。悪いけどこれ、洗濯機に入れておいて。」
祐チャンの部屋から、ジャケットが飛んできた。
「わかった。」
洗濯機を開けると、昨日のまま。
「祐チャン、洗濯機回さなくていいの?」
「あー。回して。」
「わかった。」
「悪い。行くぞ。」
「うん。」
車に乗って、学校へと向かった。
「みんな来るかな?」
「どうだろうな…。せめて、11人だけは来て欲しい。」
11人って事は…。
「もしかして、試合!?」
「あぁ。練習試合なんだけど、急過ぎるよな。」
「うん…。」
「まぁ、今回は智輝に任せちゃってたから、仕方ないか。」
「だね。石黒先生らしい(笑)」
「昨日の今日だ。二人に何言われるだろうな。」
「うわっ、面倒くさい。でも何もしてないから、大丈夫じゃない?」
「何もしてないからこそ。なんだよ…。」
あの二人なら、絶対に文句を言うだろうな…。
その事を考えたら、どちらともなく、話すのを止めた。