先生とわたし

練習試合




駅で降ろしてもらって、急ぎ足で学校へ行った。


「祐チャン、何準備するといい?」

「うーん…。いつも使ってるやつ出しておいて。」

「わかった。」


部室に行って、少しずつ道具を運んだ。


「千華♪おはよ。」

「琴音。おはよ♪あと、スクイズボトルだけだから。」

「わかった。」


あれっ。
全然聞かれなかった。

まぁ、それでいいんだけど。


「今日、練習試合なんだってね…。」

「簡単に相手見つかるものなんだね…。」


なんだか、いつもの琴音じゃないみたい。


「何かあった?」

「いや、別に。」

ドサッ

琴音は、持っていたスクイズボトルを籠に投げ入れた。


絶対、何かあったんだ…。


「千華、行くよ。」

「あっ、うん。」


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